Cool & Beauty – 涼を感じるスノッブな空間

テーブルコーディネイト
7月はカジュアルフレンチのレッスン。
「Cool & Beauty – 涼を感じるスノッブな空間」と題してテーブルを作りました。

最近女友達と出かけるレストランでチルウィッチのプレイスマットにガラスのお皿・・・の組み合わせをよく見かけます。
トレンドでもあるし、四季を問わず家庭でも再現しやすいスタイルなので人気なんでしょうね。

今回のテーブルにはスクエアと円形のグラスや器を視覚的に50・50に感じるように取り入れています。

たとえばシルバーのプレイスマットをスクエア形に替えたらもっと納まりがいかもしれません。
ご自宅で再現するときにはまずスクエアだけでトライすることを生徒さんにはお勧めしました。

私のお教室ではプラスαのアレンジを学んでほしいので、あえて円形のプレイスマットのデコレートをお見せしました。
円形は女性らしさ・温かさを感じさせる作用があるのでゲストはリラックスできるようです。

またキャンドルホルダーは背の高いアールヌーヴォ風のものをアクセントに加え、Cool&Beautyな中にやさしさを感じさせるテーブルに仕上げました。

前菜は10種類のお野菜のカラフルサラダです。

前日にそれぞれのお野菜をマリネしたり、茹でたりと仕込んでおいて、当日は盛り付けだけでOKというおもてなしに喜ばれるビジュアルが美しい前菜です。

市販のサラダ酢や浅漬けの素を使って短時間に用意できるのも嬉しいですよね。

八丁味噌のドレッシングは冷しゃぶやバーベキューのソースとしても使える万能だれです。プラスマスタードのドレッシングも添えて「お野菜の宝石箱」風に盛り付けました。

前菜2皿目は海の幸のオードブル セロリのヴィシソワーズ添え です。
セロリとポロねぎで濃厚なヴィシソワーズを作ります。ジャガイモは加えないのでさっぱりといただけますね。
コンソメでじっくりお野菜を煮るのでクリーム類も少量でOKです。その上にホースラディッシュでアクセントをつけた魚介のマリネを乗せコンソメジュレを張りました。

このお料理は必ず冷やしてサーブしてください。

今回はバゲット類を用意せず、冷たいパスタを小さめのポーションでお出ししました。

Wなすの冷たいパスタ 実山椒の香り

バーニャカウダの要領で煮たにんにくを焼きなすと一緒にペーストにしています。
ほっくりと煮たにんにくはにおいはまったく気になりません。
女性には嬉しいですよね。
にんにく好きの方には香りを立たせる方法もお話しました。

山椒の実と穂紫蘇の漬物と一緒にいただくと夏らしい清涼感があり、悩んで考案した甲斐のあった努力の一皿です・笑

鴨とフォアグラのグリルメインは鴨とフォアグラのグリル 赤ワインソースです。

夏に食べて美味しい鴨&フォアグラの一皿。
ジビエの仕入先のお話や自宅でも失敗しないソースの作り方、バルサミコの活用方法なども説明しました。

鴨には無農薬レモンのコンフィとスパイスの丁子と岩塩を添え、バターの入らない赤ワインソースとともにいただくと・・・最高です。

フォアグラにはバルサミコのソースとマンゴージャム・ソーテルヌを添えて。。

甘いけれどさっぱり♪
一皿で美味しさが完結されるように考えたメインディッシュです。

ご自宅でも復習しやすいレシピだと思います。

デザートはスイカのガスパチョ ピスタチオアイスを浮かべてです。

スイカは私の世代だと真夏のおやつの代名詞。夫は昔食べ過ぎてスイカ大嫌い・・ということで試食もパスされました・笑

でもスイカのお味ってとっても上品なんですよね。
適度な濃度もあるし、一手間かけてビタミンカラーのガスパチョ風にしました。
少量のレモン果汁やジンを加えています。
(ジンの代わりに冷やしたウォッカを加えたカクテルもお勧めです)

ピスタチオジャムをベースにさっぱり味のアイスクリームを作りガスパチョの上に浮かべました。
スイカにピスタチオ・・・不思議ですよね。でもすごく合います。

スイカが余ったら是非トライしてみてください。


一年のレッスンを終えて…

テーブルコーディネイトいろいろ昨年9月からはじめたSugarLab.@東京クラスは、おかげさまで11ヶ月連続でレッスンすることができました。

生徒のみなさま・関係者のみなさま・入会を心待ちにしてくださっているウエイティングのみなさま。
本当にありがとうございました。

少し充電してさらに皆様のご期待に沿えるよう、10月にはパワーアップして元気に皆様とお会いしたいと思います。

先日お教室の際に生徒さんの一人が
「この1年間レッスンに通って一番嬉しかったのは意識改革ができた事です!」
とお話してくれました。

彼女だけの話ではなく、日本でクラスを始めて
「お皿を持ってないから・・」
「ここまではできないし・・・」
という始める前に諦めたような気持ちでいるのが伝わってきたことがありました。

ここでいくら私が「そんなことはない」と励ましても意味がないので、とにかくテーブル作りのスキルアップは
楽しむこと!
何度もテーブルセッティングに触れること

だということを体感してもらうしかない、と思い指導してきました。

テーブルコーディネイトいろいろ2この1年で気持ちはしっかり伝わったようです。
今ではレッスン後に、みなさんのご自宅でのおもてなしや日々の食卓のお写真を見せてもらうのが恒例となりました。
テーブル作りやおもてなしは楽しむこと。それだけなんですね。
自分が楽しければ相手も楽しい、そんな当たり前のことに思えて当たり前じゃないことに SugarLab. の生徒さんたちはトライしてくれました。 本当に嬉しく思います。

今後もこのHP上で、日々の食卓からおもてなしのシーンまで役立つ情報を発信していきたいと思います。

今後とも SugarLab. を宜しくお願い申し上げます。

佐藤 紀子